ヴァンエクのビットコインETF、オーストラリア最大の証券取引所で取引開始
オーストラリア最大の証券取引所が6月20日、世界中で暗号資産(仮想通貨)への簡易な投資方法の需要が高まる中、初のビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)を上場した。 ヴァンエク・ビットコインETF(VanEck Bitcoin ETF:VBTC)は、オーストラリアの株式市場の90%を占めるオーストラリア証券取引所(ASX)で取引が開始された。同取引所は今週初めにこの商品の上場を承認していた。 VBTCは、9万9791ユニットの取引の後、初値から1%上昇し、1日を終えた時点で20.06オーストラリアドル(2126円、1豪ドル=106円換算)となった。このETFは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)に上場されているアメリカのETFである同社のビットコイン・トラスト(HODL)に投資することで、ビットコインへのエクスポージャーを提供するフィーダーファンドだ。 ビットコインの現物ETFが、アメリカで上場してから約6カ月、香港でデビューしてから約7週間後に取引が開始されたが、この商品はオーストラリアの投資家にビットコインを提供する初めての商品ではない。 モノクローム・アセット・マネジメント(Monochrome Asset Management)のモノクローム・ビットコインETF(Monochrome bitcoin ETF:IBTC)は、6月4日にASXのライバルであるCBOEオーストラリア取引所で取引が開始された。VBTCとは異なり、このファンドはビットコインを直接保有している。IBTCは、取引開始以来、1日平均約5万5000ユニットが取引され、1日の平均取引高は約55万豪ドル(約5830円)だ。 オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙は、この2つのETFはオーストラリアにビットコインETFの波が到来していることを示すものだと報じている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:VanEck's Spot Bitcoin ETF Goes Live on Australia's Biggest Stock Exchange
CoinDesk Japan 編集部