核のごみ文献調査、苦渋の受諾 玄海町長「手挙げたくなかった」
佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長は27日、日本記者クラブのオンライン記者会見で、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた第1段階の文献調査を受け入れたのは、議会の請願採択が決め手になったと説明した。「首長は議会との兼ね合いが重要だ。本当は手を挙げたくなかった」と苦渋の思いを吐露した。 脇山氏は昨年12月の議会で文献調査に慎重姿勢を示していた。政治信念に反した決断だったのか問われると「議会とのあつれきができると、私のまちづくりに支障が出る」と語った。 第2段階の概要調査の移行には、現時点では否定的な考えを示唆した。