東京都内などで連日、目撃されてきた左手の一部がないサル。 「イット!」の取材班は16日午後4時過ぎ、神奈川・茅ヶ崎市でその姿を捉えました。 サルを見つけたのは、茅ヶ崎市にあるキャンプ場。 道路を挟んですぐ横の塀で、口元に植物を寄せて何かを器用に食べているようです。 左手の一部がないサルは、10月2日、千葉・野田市で最初に目撃されたあと、6日には埼玉・川口市や東京・北区で姿が捉えられました。 その後、板橋区や西東京市などで目撃され、9日には府中市へ。 そして12日、町田市に移動したサルはさらに神奈川県へと入り、13日には相模原市で目撃されました。 道路掃除をしている女性が近くを通っても、逃げる様子はありません。 その後、サルはゴルフ場の塀を伝うなどしてさらに南へ。 14日午後3時ごろには海老名市まで移動していました。 そして16日朝、サルの姿は寒川町にありました。 さらにその後、平塚市でも目撃されたあと、ついに茅ヶ崎市で「イット!」のカメラの前に現れたのです。 サルはその後も、茅ヶ崎市内をさまよい続けました。 東京を横断したあと神奈川県内を南へ、南へと移動を続けているサル。 ここから先は海ですが、どこに向かうのでしょうか。 アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長は、「群れから出たサルは、だいたい冬が近づくと暖かい方向、日の出方向、南方向に向かうのが通例。（現在は）なんらかの植物を主体に食べているが、（今後）人の残飯を求め始めると行動パターンが変わってくるので、危険な存在になる可能性がある」と指摘しています。 そのため、目撃情報が出た場所では生ごみの管理にも注意してほしいということです。