ザポリージャにミサイル攻撃、13人死亡…ゼレンスキー氏「一般市民への直接攻撃は完全に意図的」
ウクライナ国営通信によると、ロシア軍は8日、ウクライナ南部ザポリージャへ誘導爆弾を用いたミサイル攻撃を行い、少なくとも13人が死亡、63人が負傷した。行政機関の建物で火災が発生し、自動車や路面電車にも被害が出た。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日夜のビデオ演説で、「一般市民に対する直接攻撃で、完全に意図的なものだ」とロシアを強く非難した。「防空能力を更に強化し、少なくとも露軍機をウクライナの都市や国境から遠ざける能力を持つことが優先事項だ」と述べ、米欧各国に一層の支援を求めた。9日にドイツで開かれる支援国会合に自ら出席することも明らかにした。
一方、ウクライナ軍は8日、露南部サラトフ州の石油備蓄施設を攻撃し、施設で大規模な火災が起きたとSNSで発表した。施設は、露軍が核兵器を運用する戦略爆撃機の拠点としている空軍基地に燃料を供給しているという。露国防省はこれに先立ち、7~8日にウクライナ軍の無人機32機を撃墜し、このうち11機はサラトフ州上空で破壊したと発表していた。