コロナ持続化給付金を詐取容疑、税理士を書類送検…暴力団組員と共謀し申請を代行
新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を詐取したとして、指定暴力団住吉会組員が逮捕された事件で、警視庁は26日、税理士の男(41)を詐欺容疑で東京地検立川支部に書類送検した。2020年6月以降、組員が作ったLINEグループに集まった若者らの計166件の給付金申請を代行し、計6600万円の不正受給に関与したとみている。
捜査関係者によると、男は組員らと共謀して20年6~7月、30歳代の会社員女性ら4人をコロナ禍で減収した個人事業主と偽り、国から給付金計400万円を詐取した疑い。調べに「金になると思ってやった」と容疑を認めているという。
組員らが開設したLINEグループに「フリーターでも応募できる」と投稿し、申請者を募集。男は組員から申請者の本人確認書類などを受け取り、申請に必要な確定申告書類や売り上げ台帳を偽造していた。166件の申請のうち66件が支給され、1件当たり10万円の報酬を得ていたとみられる。
同庁は昨夏以降、不正受給に関与したとして組員らを詐欺容疑で摘発しており、給付金の一部が幹部に上納されていたとみている。