【マーメイドS】エリカヴィータが美浦Wコースでラスト11秒3 復調ムードの理由は…
2年前のサンスポ賞フローラS勝ち馬エリカヴィータが、美浦Wコースで復活を予感させる動きを披露した。モスクロッサー(古馬1勝)を1馬身ほど追走し、完璧な折り合いで直線に向くと、弾むような走りでラスト1ハロン11秒3(6ハロン83秒6)をマーク。馬なりで僚馬に悠々と併入した。鈴木助手は「輸送があるので無理しすぎずにやりました。ゴール前まで余裕があったので少し伸ばしましたが、動きに関しては抜群でしたね。充実しています」と太鼓判を押した。 重賞V後は低迷したが、3走前のディセンバーSで0秒3差4着と見せ場を作ると、前走・福島牝馬Sでもしぶとく伸びて0秒4差5着と掲示板を確保した。成績が上昇してきた理由について、鈴木助手は「馬が精神的に大人になった。牧場から帰ってきたときも、以前まではカイバを食べられなかったり、ナーバスになったりしていたけど、今は競馬に向かうルーティンを理解していろいろなことに動じなくなった」と分析する。 となれば、重賞ウイナーの実力は侮れない。「ウチの厩舎の中でも走る馬だし、チャンスはある。いつ勝ってもおかしくない」と鈴木助手は自信をのぞかせる。復活の準備は整った。メンタルが安定した今なら、2つ目の重賞タイトルに手が届いても不思議はない。(綿越亮介)