維新、瀬木寛親氏を非公認 衆院選広島3区、県総支部が発表 会計処理を問題視、本人は反論
日本維新の会広島県総支部は8日、次期衆院選広島3区に党公認で立候補予定の新人瀬木寛親氏(59)について、党本部が非公認を決めたと発表した。瀬木氏が代表の党県支部で不適切な会計処理が判明したためとしている。一方、瀬木氏は会計処理は適切だったと主張し「無所属での立候補も検討する」としている。 よく分かる衆院選 数字で読み解く 県総支部は瀬木氏の党県支部から自身が経営する会社に現金を支出したことが党の内規違反に当たると説明。外部から情報提供があったという。大田智弘幹事長は「政治とカネについて追及する維新内部で問題が起き申し訳ない」と陳謝した。 一方、瀬木氏は中国新聞の取材に、現金は自身が出演するラジオ番組の「制作費」だったとした。「ラジオ局が政党から受け取れないため自身の会社を経由して支払った。会計処理は適切」と述べた。 また、瀬木氏は今回の決定の背景に広島3、4区で維新と立憲民主党の候補者が競合するのを防ぐため「(両党の県組織間で候補者調整の)話し合いがあったのではないか」と指摘。大田幹事長は「候補者調整とは関係ない」と述べた。
中国新聞社