ヘッジファンドのマドリック、ディストレストファンドの24年成績32%
(ブルームバーグ): 米ヘッジファンド運営会社マッドリック・キャピタル・マネジメントの旗艦ディストレストファンドは、2024年に31.7%のリターンを記録した。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
約20億ドル(約3160億円)規模の同ファンドの昨年の成績は、S&P500種株価指数の23%上昇、ヘッジファンドの指標ピボタルパス・イベントドリブン指数の9.9%上昇を容易に上回った。
情報の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、1年余りに及ぶ金利上昇は高リスク企業のバランスシートに打撃を与えており、同ファンドはこうした状況から生じた機会への投資から利益を得た。
同ファンドの24年のパフォーマンス上位は、シャッターフライ、フボTV、バーティカル・エアロスペースなど。また、ニールセン・ホールディングスとカタリナ・マーケティングの合弁事業であるNCソリューションズの売却も寄与した。
マドリックの広報担当者はコメントを控えた。運用資産約40億ドルの同社は、ディストレスト債のベテランであるジェーソン・マドリック氏が09年に創業した。
原題:Mudrick’s Distressed Fund Gained 32% in 2024 as Rate Pain Hit(抜粋)
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Jill R Shah