富山県小矢部市の火牛まつり2024年で終了 スタッフ確保難しく
富山県小矢部市の三大イベントを主催するおやべ祭り実行委員会は30日、市役所で総会を開き、1996年に始まった恒例イベント「メルヘンおやべ源平火牛(かぎゅう)まつり」を今年で終了することを決めた。スタッフの人員不足が理由。最後となる今年は猛暑を避けるため、開催時期を例年の夏から9月28日に変更する。 火牛まつりは市ゆかりの武将、木曽義仲が平安末期の源平倶利伽羅合戦で用いた奇襲「火牛の計」にちなむ。たいまつを付けたわら製の牛によるレースやパレードなどを市中心部で展開してきた。 市商工会青年部や女性部をはじめ、市内の各種団体のメンバーで運営してきたが、近年は人員不足が深刻化。スタッフ1人にかかる負担が増えたため、中止を決めた。 火牛まつり実行委の山崎淳一委員長は「誠に残念。これまで支えてくれた皆さんに感謝を伝えられるよう、フィナーレを飾りたい」と語った。今年の詳細な内容は今後詰める。
総会では「めるへん劇団公演」を8月31日に北蟹谷(きたかんだ)スポーツセンターで、「花菖蒲(はなしょうぶ)祭り」を6月中旬に小矢部河川公園で開くことも決めた。おやべ祭り実行委の桜井森夫会長らがあいさつした。