ナポリでタクシーに乗ったらイタリア語が通じない【1990年ワールドカップと沖縄おばぁを結ぶミステリー】(1)
■「ナポリ」のタクシーでイタリア語が通じない!
ところが、あるとき、ナポリの駅に着いてタクシーに乗ったら、イタリア語が通じなかったのです。「タクシーに乗って行き先を告げる」とか「レストランで注文をする」というのは、語学の基礎中の基礎です。僕は食い意地が張った(あるいは飲み意地が張った)人間ですから「レストランで注文する」だけであれば、かなりのマルチリンガル話者です。 その基本である「タクシーで行き先を告げる」が通じなかったのですから、これはかなりのショックでした。 しかし、いつまでもショックを受けているわけにはいきません。とりあえず、行き先を告げなければいけないのです……。 そこで、まず英語でしゃべってみました。ナポリは国際的な観光地ですから(なにしろ、ナポリは「見ないと死ねない」場所ですから……)、英語くらい通じるだろうと思ったのですが、やはりダメでした。 そこで、試しにスペイン語をしゃべってみたのです。そうしたら、即、通じました。 「シー、セニョール」(イタリア語なら「シー、シニョーレ」) というわけで、僕は無事に目的地に到着したのです。
後藤健生
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