【インド】アネスト岩田、ノイダで中形圧縮機の工場新設
塗装機や圧縮機などの製造・販売を手がけるアネスト岩田(横浜市)が、インド子会社の敷地内で、中形圧縮機の組立工場の建設を進めていることが、20日までに分かった。現地で拡大する中形圧縮機の需要取り込みを狙う。 インド子会社で、北部ウッタルプラデシュ州ノイダに本拠を置く、アネスト岩田マザーソンの敷地内に工場を新設する。同社はこれまで、現地で小形圧縮機を製造しており、中形圧縮機の製造は初となる。工場完工は2025年3月を予定する。投資額などは非公開。 従来はインドで中形圧縮機を販売する場合、アネスト岩田の中国子会社、上海斯可絡圧縮機(SCR)が製造し、インドへ輸出していた。今後も主要部品は中国から輸入するほか、完成品の輸入も継続する方針。 新工場の設置について、アネスト岩田の担当者は、「インドは経済発展とともに、製造業が活発化している。特に製造現場で使用される中形圧縮機のニーズが拡大しており、現地生産と販売の迅速な対応ができる体制を整える」と説明した。 アネスト岩田は2000年、インドの自動車部品大手マザーソンと、アネスト岩田マザーソンを設立。圧縮機や真空ポンプ、塗装機器などの製造と販売を手がける。アネスト岩田はインドを事業戦略の中核と位置付ける。24年3月期のインドでの売上高は全体の5~10%に相当する。