「貯金0円」ですが、若さで乗り切っています。でも、いつか行き詰まる日がくるのでしょうか?
一生の間にはいくつかの節目があり、その後の人生を左右することが少なくありません。また、それにともない多額の出費が必要になり、焦る人も出てくるのではないでしょうか。若いうちは若さで乗り切っていても、貯金0円の状態が続くと行き詰まる日がきても不思議ではないのです。 ここではお金をためるコツについても解説します。
貯金0円の若い世代はどれくらいいる?
年代別の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)は、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」から確認できます。こちらには「単身世帯調査」と「二人以上世帯調査」とがあり、20代と30代で貯金0円が多いのはいずれも単身世帯という共通点がみられました。 単身世帯では20代:42.1%・30代:32.4%ですが、二人以上世帯になると、20代:35.7%・30代:23.9%に減少しています。また、年代が上がるにつれて保有する貯金額も増える傾向がみられます。3000万円以上の金融資産保有者で最も多いのは60代で、単身世帯:16.9%・二人以上世帯:20.3%となっています。 もちろん、お金がたまらない背景には、年収や世帯人数などいろいろな要素が関係しているといえるでしょう。複数人が就業している家庭では、より多くの収入を得ることも可能です。そのため、ここで紹介した数値は参考程度にとどめたほうがよいでしょう。
たくわえのない生活は改めた方が賢明
定期的な収入があれば、貯金0円が続いても生活の維持は可能です。また、収入の範囲内で生活すれば、特に問題はないでしょう。しかし、いつ、どのようなタイミングで収支のバランスが崩れるのか、先のことまでは分かりません。それだけに、蓄えを持たない生活は改めたほうが賢明です。 よくあるのは、結婚や出産といったライフイベントによって支出が収入を上回るケースです。また、子どもの成長とともに、教育費などの支出項目も増えていきます。家族の増加による食費や光熱費などへの影響も避けられないでしょう。また、勤務先の倒産や退職によって、収入源が断たれることも考えられます。 さらに、病気やけがの治療費、身内の介護費用などに悩まされることも少なくありません。これらの出費は健康保険や介護保険などでのカバーも可能です。しかし、自由診療を受けたり、よりよいサービスを望んだりする場合は、多くの費用が必要になってきます。