中華スープ調味料「シャンタン」人気で成長「創味食品」 そばつゆ、ハコネーゼも【経済トレンド】
京都市にある食品メーカー「創味食品」の製品は、中華スープ調味料「創味シャンタン」をはじめとする和洋中の調味料が広く使われている。 1950年、山田肅が食品卸業の「創味化学食品」を設立。1961年に業務用調味料の製造を始め、シャンタンを発売した。 澄んだスープをベースに、タマネギやスパイスなどを20種類以上合わせた。複数の調味料を使い分けずに単品で味がまとまり、料理人の口コミで徐々に全国の中華料理店に浸透。2015年に家庭用の販売も始めた。 業務用ラーメンスープも長年手がけ、各店の注文に応じた開発で販売額は業界上位を維持する。 水で希釈するそばつゆ「創味のつゆ」は1970年の大阪万博の際、出店業者が狭い調理場ですぐ使える商品を求めたことで開発。手間をかけて原料を煮込んだだしの風味が評判を呼び、1987年に家庭用を販売した。 洋風の業務用ソースも手がけ、2021年の家庭用パスタソース「創味ハコネーゼ」はプロ料理人の助言を参考に開発。紙製の外箱に費用をかけず、専門店のような味に注力してヒットしている。