2015年にブレイクなるか 人気急上昇中の“ギタ女” 新山詩織
中学を卒業後にストリートライブを敢行
中学を卒業したころには、単独でのストリートライブを敢行。しかし、その動機は「中学生活で、やりきれないことが多かった。そんな自分から抜け出したい、変えたいという気持ちがあった」と、次のステージを目指しての行動というよりは、当時は自分自身に変化を求めてのことだった。 また、そもそも控えめでおとなしい性格。新山が自分で決めたことだったが、単独でのストリートライブへの緊張感は相当なものだった。「朝起きたときに、これから(ストリートライブに)行くのか、とドキドキがあった。人前で何かやるのが心臓バクバクでした」と決死の覚悟だった。 しかし、実際に演奏をはじめてみると「その場所に行くまでは、不安とかあったけど、いざやってみたら、道行く人は(自分のことを)気にしている訳でもないし、自分ってこんなに小さいんだって思った瞬間に緊張とか飛び越えて、自分の家で演奏しているときと同じ感覚でやれました」と、自然体で演奏ができたという。 入学した高校には軽音楽部がなかったため、吹奏楽部に入部。担当した楽器はトロンボーン。「全く吹けませんでした」と、イメージどおりにはいかなかったという。結局「『私にはギターなんだな』、と思う気持ちが強くなって、吹奏楽部はやめました」と、ギター1本で勝負するようになる。そして高校2年のときに受けたオーディション。演奏した曲の中には、「家族にも聞かせたことがなかった」というオリジナル曲『だからさ』も披露した。「オーディションでは終始、足が震えていました。でも、受かるとか、受からないとは考えていなかった」と、振り返るが、見事にグランプリを獲得し、メジャーデビューを勝ち取った。
ギターを抱えて寝ていたことも
その頃から、文字通り四六時中、ギターとともに生活する日々となっている。「高校時代は、家に帰ると、夕方から寝る時間くらいまで、夕飯の時間を除いて、ずっとギターを触っていました。ギター抱えて寝ていたことは、何度もありますね」と、名実ともに、ギター女子となっている。 YUI、miwaらが先陣となり築いた『ギター女子』のブームを引き継ぎ、若手女性アーティストの中で新山は、中心的存在として快進撃を続ける。「今は、ギターを持って歌うアーティストの人が増えて、“ギタ女”だけのフェスとかイベントとか、増えてきています。その中で、それぞれの個性、細かい1つ1つの色とか、たくさんの人に見てもらえたらすごくうれしい」と新山は笑顔で話す。 少し前までは普通の高校生だった彼女が、今はアーティストを目指す人にとって、憧れの存在へと成長している。「目指される立場。がんばらないといけない」と、新山は表情を引き締めた。 新山詩織オフィシャルサイト