2015年にブレイクなるか 人気急上昇中の“ギタ女” 新山詩織
ギターを抱えて歌う『ギター女子』をけん引する存在として人気急上昇中の新山詩織。2013年に『ゆれるユレル』(2013年4月発売)でデビューを果たし、2014年12月3日には5枚目となるシングル『絶対』をリリース。今年の春に高校を卒業したばかりで初々しさの残る18歳だが、力強い歌声は同世代の中でも存在感を放つ。素顔は素朴で人見知り。プロ向きとは思えないが、ギターを持つと人が変わるほど輝き始める。そんな不思議な魅力を持つ新山詩織とは──。
音楽との出合いは小学生の頃
新山が最初に音楽に取り組んだのは小学校入学とほぼ同時だった。「小学校の1年から6年くらいまでピアノをやっていました。ピアノは、ひたすらやっていました。(ピアノ教室の)宿題をやったり、発表会に向けて練習したり、家にいるときはずっと弾いていました」と振り返る。中学時代には軽音楽部に入部し、そこからギターに取り組むことになるが、実は音楽一筋ではなかったという。 「小学校のとき、バドミントンをピアノと並行してやっていて、中学では軽音よりもバドミントン部に入るつもりでした。でも、体験でバドミントン部の練習を見に行って、練習が厳しそうだったので『こりゃ、無理だな』って思いました。上下関係も厳しそうで…。先輩が優しいところに行こうと思い、軽音楽部に入りました」。ほかにも、ヒップホップダンスにハマって、ピアノをやめた時期があるなど、若干の紆余曲折を経てギターへたどり着くことになる。 ギターに没頭する最初のきっかけになったのは、中学1年のときに開催された文化部発表会。吹奏楽部や軽音楽部が披露するイベントで、新山は仲間とともにステージに立つ。「初めて、曲が弾けたっていう感覚がありました。今思えば、文化部発表会の経験もあって、人前で演奏することの楽しさを感じるというか、そういう気持ちがあったと思います」と、控えめな性格にもかかわらず、物怖じしない“舞台度胸”が芽生え始める。