飯田伝統の水引、広めるのは女子高生 スノードームにアクセサリーも【長野】
飯田市が誇る伝統工芸品の水引。 ご祝儀袋などのイメージがありますが、実は色や作れるものはたくさんあります。 そんな水引が「かわいい!」と、若い世代に広めようと活動する高校生がいます。 「何かないかな掛け声の言葉」 「スノードーム作りができるので見ていってください オリジナルのができます」 クリスマスシーズン定番のインテリア、スノードーム。 ■いいらぼ メンバー 「こっちにクルッて」 小さな手で水引を結びます。 飯田市で開かれたイベントのワークショップで教えているのは高校生。 その耳に付けたイヤリングも… ■いいらぼ副代表 飯田高校2年村沢春風さん 「自分で作りました。派手にいこうと思って水引で」 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「地域の企業と水引の商品作りをしたり地域のコミュニティーに参加することを大事にしていて」 水引の魅力を発信する「いいらぼ」は、飯田下伊那地域の高校生で結成した団体です。 ワークショップで作ったスノードームの中は、水引を飾った雪だるま。 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「できました」 ■子ども(飯田市内から) 「すげえ。あっカメラ」 「水引の体験は初めてではないけどいっぱいできたから楽しかった。縁起物でもあるしお守りのような効果もあるので一つは持ちたいと思う」 ■子ども(飯田市内から) 「楽しかった」 ■父親 「小さい頃に祖父母が内職でやっていたイメージ。(高校生は)発信力もあると思うのでもっとやっていってもらいたい」 いいらぼを立ち上げたのは、飯田高校の2年生宮下あかりさんと、村沢春風さん。 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「水引って結構古い物、渋い物という印象を持っている人が多いけど、そうではなくて水引の色や素材、自由に結べるところに魅力を感じてくれたらうれしい」1 「日本の文化である、思いを贈る、思いを形にしているところがすごく素敵だと思っている」 水引と一言で言っても、ご祝儀袋などでよく見る形だけではありません。 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「この〝抱きあわじ〟という結び方のストラップが気に入っています。強い結び方、ほどけない結び方で、簡単にほどけないので願いが叶うとかそういう意味があります」 色はおよそ200種類! ストラップやしおり、アクセサリー。SDGsのバッチも作りました。 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「冠婚葬祭とかでこんなに色鮮やかで、あとこういうの、ニュアンスカラーって言うんですか。淡い色が水引で出せるのがすごく素敵だなと思う」 23日に開かれるイベントのワークショップで何を作るか…。 スタッフミーティングです。 ■いいらぼ顧問 大房信幸教諭 「現実的にストラップって子どもは使うのかな?」 「うちの子どもはトナカイとか星が好き」 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「星ありじゃない!?梅結びで先っぽとがらせるとか。そしたら星っぽくならない?なるよねきっと」 自分たちで水引のクリスマスツリーを作り、そこに付ける星型の飾り作りを体験してもらうことに決まったようです。 ■飯田高校1年 下平結衣さん 「飯田市が大好きで、何か貢献したいと思っていていいらぼを知ってやりたいなと思った。行動力がすごくて明るくてかわいくて大好きです」 そうと決まったら早速、土台のツリー作り! ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「あ、お疲れ!」 場所を変え、仲間が集まりました。 「もう一つ上、もう一つ上」「ここだ」「で、ここの穴に入れる」 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「お、さすが。早いよみんなマジで習得が」 宮下さんは大学で経営を学び、飯田市で水引に関わる起業を。 村沢さんは、航空関連の仕事をしながら、水引を発信するのが夢です。 ■いいらぼ副代表 飯田高校2年村沢春風さん 「水引を通して地域活性化できるように活動してきたので、後輩たちにどんどん引き継いでもらって活動してほしい」 ■いいらぼ代表 飯田高校2年宮下あかりさん 「小中学生に高校生が地元の工芸品を教える、高校生は職人から教わるというこのサイクルをしっかり作っていきたい」 高校生たちが、地元の人も気付かない水引の魅力を教えてくれます。