デュッセルドルフの田中碧 (C)Getty Images

今夏での移籍を目指すとされる日本代表MF田中碧だが、現時点でまだ大きな動きはないようだ。ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのクリスティアン・ヴェ―バーSD（スポーツディレクター）が明かした。 1部ボーフムとの入れ替えプレーオフに敗れ、今季も2部で過ごすことになったデュッセルドルフは3日に始動。これまでレヴァークーゼンから期限付きで加入のU－21ベルギー代表の守備的MFノア・ムバンバなど3選手を加え補強を進めてきた中、既存メンバーの4選手は遅れて合流することが明らかとなった。 ヴェ―バーSDは地元紙『ライニシェ・ポスト』で「それぞれ代表での活動があったため、我々はクリストス（ツォリス）、イサク（ヨハネソン）、タカシ・ウチノ（内野貴史）、アオ・タナカには1週間長く休暇を与えた」と説明。4人はチームがオーストリアでのプレシーズンキャンプへ出発するタイミングで合流する予定となっていることを明かした。 一方で、クラブ・ブルッヘへの移籍に迫っているとされるツォリスや先日代理人を変更したことが報じられた田中は実際に1週間後に合流するのかは確かではないかもしれない。だが、同SDは後者について問われると、「アオに関しては現在新しいステータスはないよ」と認め、「まだ打診やオファーは届いていない」と話している。 なお、今後の主な補強ポイントは控えGKやFWポジションとなると語る同SDだが、2部クラブとしての移籍市場の難しさにも言及。「1部クラブはシーズンに2週間遅く入るので、2部クラブにとってはいつも少しばかり難しいものだ。それにEUROにより、さらに長引くのだからね」と移籍市場は本格的に動き出していないと語っている。