デレク・シアンフランス監督の新作にキルステン・ダンスト
「ブルーバレンタイン」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」のデレク・シアンフランスが監督、チャニング・テイタムが主演する新作「Roofman(原題)」に、キルステン・ダンストが出演することがわかった。 米Deadlineによれば、本作はひと晩で「マクドナルド」60店舗以上に盗みに入った風変わりで魅力的な連続強盗犯ジェフリー・マンチェスターの実話を描く。元米陸軍予備役将校のマンチェスターは、屋上から店舗に侵入すると従業員たちを冷凍庫に押し込み、レジの中から金を盗む犯行を繰り返した。「屋上強盗」「ルーフマン」と呼ばれたマンチェスターは、温厚な性格でめったに暴力は振るわなかったという。 有罪判決を受け2000年に収監されたマンチェスターは、脱獄しノースカロライナ州の「トイザらス」や「サーキットシティ」の店舗で何カ月も潜伏。ベビーフードで飢えをしのぎ、商品の自転車に乗って運動に励んだ。家電量販店で映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のDVDに指紋を残したことから、再び捕まり刑務所に戻された。 シアンフランス監督とカート・ガンが共同で脚本を執筆した新作は、マンチェスター(テイタム)の数カ月に及ぶ逃亡生活に焦点を当てる。ダンストが演じるのは、娘2人を養うため必死で働く「トイザらス」の従業員役。マンチェスターは彼女を盗み見るうちに恋に落ち、彼女もマンチェスターに惹かれ、やがて彼の真実を知ることになるがそれでも彼を思い続けるという役柄のようだ。 ダンストは、批評家から絶賛されたA24の主演映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(アレックス・ガーランド監督)で賞レース参戦が期待されている。同作は10月4日から日本公開。