【棋聖戦】15年ぶりタイトル挑戦の山崎八段が先手 藤井棋聖後手 将棋・棋聖戦第1局スタート
藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を初めて受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第1局が6日午前9時から、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で始まった。 先手後手を決める振り駒はと金が3枚出て、山崎が先手、藤井が後手となった。 立会人の深浦康市九段が対局開始を告げると、左利きの山崎は2度3度と藤井を見つめた後、左手で飛車先の歩をつまんで駒音高く突き出した。対する藤井はいつものようにお茶を一服口に含む「初手お茶」の後、やはり飛車先の歩を突いてスタートした。 両者は過去1勝1敗。初顔合わせとなった2018年(平30)9月の王位戦予選では山崎が勝った。21年7月の竜王戦決勝トーナメントでは藤井が勝ち、そのまま竜王を奪取している。 研究手筋ではなく前例にない力戦を好む山崎が、棋聖戦5連覇となれば自身初の永世称号となる「永世棋聖」獲得となる藤井にどんな指し回しを見せるのか、注目される。 持ち時間は各4時間。正午から午後1時には昼食休憩が入る。午前10時と午後3時にはおやつが出される。決着は6日夜の見込み。