遠藤航は「役に立つだけの力は十分に残っている」新体制下での活躍に地元メディアから期待の声
昨年8月にリバプールに加入し、シーズン半ばより不動のレギュラーとして活躍した遠藤航。守備的MFとして存在感を示し、昨季までチームを率いたユルゲン・クロップ監督やイングランド国内メディアからもそのプレーが高く評価された。 【動画】聖地ウェンブリーで異彩を放つ 遠藤航の決定機創出シーンをチェック 来季は新たに就任したアルネ・スロット新監督のもと、ふたたびポジションを争う立場となることが予想される中、クラブ専門サイト『Liverpool.com』では、新シーズンに向かう遠藤に大きな期待をかけているようだ。 同メディアは、リバプール公式サイトに掲載されている、今オフに遠藤がインタビューで語ったコメントを取り上げており、遠藤が学生時代を含め守備的MF以外でも多くのポジションでプレーしたと明かしたことに対し、「リバプールファンを驚かせた」などと綴っている。 また、遠藤のコメントを踏まえ、「昨夏、エンドウについて調べようと奔走した多くのファンが、彼が日本ではセンターバックとしてプレーしていたことに注目した。レッズがセンターバックの補強を見送ったため、アンフィールドで彼がセンターバックを務める可能性さえあった」として、遠藤加入時のファンの反応やチーム状況にも言及。 さらに、「ベルギーに移籍したのは20代半ば、Jリーグで8年間プレーした後のことで、キャリアのかなりの部分で彼はさまざまなポジションを渡り歩いていた」と説いており、その上で「シント=トロイデン以降、彼は6番の役割を固めている」「シュツットガルトで、深い位置からのゴールへの関与数が並外れて多いことで有名だった」と遠藤の渡欧後のプレーを振り返った。 同メディアは、昨季序盤でのチーム加入からの遠藤の評価として、「エンドウはリバプールにとって抜け目のない補強だった。モイセス・カイセドの移籍が実現しなかった後、シュツットガルトから格安で獲得したエンドウは、昨シーズン、ユルゲン・クロップの中盤に大きな活力を与えた」と記し、貢献度を強調。 来季に向けては、「新ボス、アルネ・スロットのもとでエンドウがどのような未来を見せてくれるかは、時間が経ってみなければわからない。エンドウがさらなるサプライズを用意しているかどうか、見てみよう」と論じている他、「彼がどこでプレーしようとも、スロットの選手として役に立つだけの力はまだ十分に残っている」と見解を示している。 リバプールは今オフ、MFの新戦力加入も有力視されているものの、遠藤が昨季同様、攻守でチームを支える存在であることに変わりはない。新体制のもとでも、経験に裏打ちされた献身的なそのプレーは、クラブの躍進を力強く後押しするはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]