ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者がさきほど発表され、ファイザーやモデルナの新型コロナウイルスワクチンの基礎となる技術を発見したハンガリー出身の研究者ら2人が選ばれました。 受賞が決まったのはハンガリー出身でバイオ医薬品企業ビオンテックのカタリン・カリコ顧問と、アメリカ・ペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン教授の2人です。 受賞理由については、新型コロナウイルスに対して効果がある「メッセンジャーRNA」の開発を可能にしたとしています。 2人はウイルスなどの遺伝情報を乗せた「メッセンジャーRNA」を人工的に作る際、ヒトの体内で異物と認識されないようにする手法を発見し、この技術はファイザーやモデルナの新型コロナウイルスワクチンの基礎となりました。 「メッセンジャーRNA」を用いたワクチンは従来のものより短期間での開発が可能で、この技術が確立されていたことで、パンデミックから1年足らずでの実用化につながりました。この功績から2人は2021年9月、“アメリカのノーベル賞”と呼ばれる「ラスカー賞」に選ばれています。