山火事が続くロサンゼルスに再びハリケーン級の強風予報、最大のパリセーズ火災は鎮火率14%
米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で7日に発生した2つの大規模な山火事は、13日から予想される強風でさらに拡大する可能性があり、消防当局は消火活動を強化している。一方、最大のパリセーズ火災について、当局は鎮火率が14%であることを明らかにした。 ロサンゼルス市消防本部長 「パリセーズ火災は2万3713エーカー(約96平方キロ)に広がり、鎮火率は14%…」 山火事が続く米ロサンゼルスでは、再び強風の予報が出ており、消防士たちは風が強まる前にできるだけ火の勢いを抑えようと懸命の消火活動を続けている。 当局は深刻な事態が予想されると述べた。 ロサンゼルス バス市長 「国立気象局はハリケーン級の強風を予測しており、緊急の準備を進めている」 パリセーズ火災とイートン火災は少なくと24人の命を奪い、住宅地を破壊し、東京23区の面積の約4分の1が焼失した。 15日にかけて最大約31メートルの風が予想されている。 ロサンゼルス郡消防局 マローネ局長 「予想される強風と空気の乾燥や植物の低水分が相まって、ロサンゼルス郡全域で火災の脅威は引き続き深刻だ」 消火活動は、再び強風による延焼の危機に直面している。 消防はこの週末、パリセーズ火災が北部の人口密集地サンフェルナンドバレーに向かって燃え広がらないよう鎮火に成功した。 一方ロサンゼルス郡の保安官は13日、特にイートン山火事で被害を受けたアルタデナ地域の住民に対し、一時帰宅を控えるよう求めた。 保安官 「アルタデナ地区では、捜索活動が3日目を迎えている。非常に厳しい作業だ。どうかご辛抱いただきたい。皆さん『自分の家を見に行きたい、何が残っているのか確認するだけだ』と言う。その気持ちはよくわかる。だが私たちはまさに、あなたの隣人の遺体を探しているのだ」