民間のカイロスロケット2号機、打ち上げ再延期の理由はまた強風 次の発射は18日で調整
宇宙事業会社スペースワンは15日、同日午前11時に和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」で予定していた小型固体燃料ロケット「カイロス」2号機の打ち上げを再延期したことについて記者会見を開き、発射場上空の強風により、安全な飛行が困難と判断したと発表した。次の打ち上げ日程は12月18日で調整中で、16日にも正式決定するという。 【写真】打ち上げが延期となった小型ロケット「カイロス」2号機 当初に予定していた14日の打ち上げも、上空の強風を理由に延期を決定しており、同じ理由で2日連続の延期となった。 同社の阿部耕三執行役員は、打ち上げ時の天候判断について「上空の天候は変わりやすく、事前にデータを蓄積し予測しても、直前に確認してみないと分からない面がある。その難しさをご理解いただきたい」と説明。 パブリックビューイング会場に集まるなどして応援した人たちに対して「ベストを尽くしたつもりだが、楽しみにしていただいた人たちには大変申し訳ない」と陳謝し、「今後は諸条件をしっかり見極め、次こそは皆さまに衛星の分離をご報告したい」と意気込んだ。 2号機は小型衛星5基を搭載しており、打ち上げの約53分後から順次、高度約500キロの軌道に投入する。成功すれば民間単独では日本初の衛星投入となる。