研修医の職場離脱続けば「政府の義務履行」=韓国首相
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が医師不足などの対策として発表した大学医学部の入学定員増に反発して専攻医(研修医)が一斉に辞表を提出して職場を離脱している問題で、韓悳洙(ハン・ドクス)首相は3日、政府が提示した職場復帰期限(2月29日)が過ぎたが多くの専攻医が復帰していないと指摘し、「恩師や患者、ひいては全国民の声に背を向けたことは残念であり遺憾に思う」と表明した。同問題への対応にあたる中央災難(災害)安全対策本部の会議で述べた。 韓氏は「政府の原則は変わらない」と強調した上で、違法な医療現場離脱が続けば政府は憲法と法律が与えた政府の義務をちゅうちょせずに履行するとの方針を示した。 また「専攻医は医療現場を守る義務がある。いかなる理由があろうと医師が患者に背を向ける行為は容認されない」と批判した。 韓氏は「政府はどんな状況でも国民の生命を人質にした団体行動に屈せず、医療システムをできる限り正常に維持し、国民の生命と健康を守る」と強調した。 大韓医師協会(医協)が同日午後にソウルで「総決起大会」を開き、医学部入学定員の2000人増員が行き過ぎだと主張していることに対しては「むしろ最小限の拡充規模だ」と反論。増員決定は医療界との十分な協議を経て決まったと説明した。
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