まだ見たことのないシャガールに出会える作品展/愛知
マルク・シャガール(1887-1985)は、歌劇場や美術館、大聖堂、大学、議会など、公共的な空間を飾るモニュメント作品を数多く手がけ、その旺盛な制作意欲と才能から20世紀を代表する画家と称される。愛知県美術館では、4月17日~6月8日の期間中「シャガール展」を開催。計242点の出品作品の内、167点が日本初公開の作品となる。 本展では、シャガールの制作過程で数多く描かれた下絵やスケッチ公開し、シャガール独自の制作手法や試行錯誤の過程に迫ることができる。展示室内に特別コーナーを設け、パリ・オペラ座の天井画を大型映像により再現するといった、大規模な展示も見どころ。また陶芸、タピスリー、バレエの衣装などの展示により、一般的に画家として知られるシャガールの多面的な制作活動も紹介する。 会期中は記念講演として、講師に佐藤幸宏氏(北海道立文学館学芸主幹、展覧会企画者)を招く、「シャガール―モニュメント作品を巡る絵」を4月19日に開催。ほかにも、学芸員による展示説明会や、愛知県美術館とメナード美術館の担当学芸員二人はシャガールの魅力を語るコラボトークも。観覧料一般1400円、高大生1100円、中学生以下無料。