バイナンス前CEOのCZ、教育関連の新プロジェクト発表、人材募集も
トークン発行行わず収入得ない方針か
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の創業者で前CEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏が、新たなプロジェクトを開始するようだ。同氏が自身のXアカウントにて3月19日報告している。 CZ氏のポストによれば、新たなプロジェクトの名称は「ギグルアカデミー(GiggleAcademy)」。1年生から12年生までの基本的な教育を、全ての人に無料で提供するという。 なお「ギグルアカデミー」は、新たなトークンは発行せず、収益も得ないとのこと。すでに同プロジェクトのWebサイトとホワイトペーパーが公開されている。 Webサイトを見る限り、「ギグルアカデミー」では遊んで学ぶことができる複数の教科に対応したゲームやプログラムをオンラインで無料提供していくようだ。 CZ氏は「完全無料で誰もがアクセスできる、高品質で持続可能な教育プラットフォームを構築することは、私の人生の次の章のために私ができる最も重要なことだ」とWebサイトにて述べている。 現在同プロジェクトへのアーリーアクセスのためのウェイトリストが公開されており、また、同プロジェクトチームへの採用募集も行われている。 CZ氏は自身のXにて「少人数のチームで、CZと直接仕事をする」と述べている。なおCZ氏が求めている人材は「デジタルコンテンツを作成できる講師」とのことだ。 CZ氏は昨年11月22日、バイナンスが効果的なマネーロンダリング防止プログラムを保てない原因を故意に作ったとして有罪を認めた後、11月23日にバイナンスのCEOを辞任した。 その際にCZ氏は、少し休んでから、ブロックチェーン、Web3、DeFi、AI、バイオテクノロジーなどの分野のスタートアップの少数トークン株主として、パッシブ投資を行おうと考えていることを報告していた。 またCZ氏は、これから起業する人々のコーチやメンターになる可能性はあるが、自身がスタートアップ企業などのCEOになることは考えていないと伝えていた。 なおバイナンスは米国当局との和解のため、合計で約43億ドル(約6,370.3億円)の罰金を支払うことに合意した。
髙橋知里(幻冬舎 あたらしい経済)