アップル7~9月期、追徴課税響き最終利益36%減…新型iPhone堅調で売上高は6%増
【ニューヨーク=小林泰裕】米アップルが31日発表した2024年7~9月期決算は、売上高が前年同期比6%増の949億3000万ドル(約14・4兆円)だった一方、最終利益は36%減の147億3600万ドルと大幅減益となった。
欧州で102億ドル(約1・6兆円)の追徴課税を課されたことが響いた。欧州司法裁判所は9月、アップルに認めていたアイルランドでの税優遇措置を取り消し、追徴課税を命じた。
売上高の約半分を占める「iPhone(アイフォーン)」の販売は6%増の約462億ドルだった。9月に発売された新型「16」の販売が堅調だった。
アップルは独自の生成AI(人工知能)機能「アップルインテリジェンス」の提供を始めており、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は決算説明会で「生成AI機能の搭載により、アイフォーンの新時代が始まる」と語った。