妻と1歳の娘を殺害後…不倫相手に「大好き」と送った理由とは!?被告人質問で問われ「現実から逃げようと…」
裁判長からの質問に言葉を詰まらせた渡辺被告
最後に新潟地裁の小林謙介裁判長からの被告人質問が行われた。 裁判長: 「具体的に殺意を抱いたのはいつですか?ロープを購入した時には少しでも『ロープを使って殺してやろう』と思いましたか?」 渡辺被告: 「その時点ではありませんでした」 裁判長: 「ロープを購入して、殺害しようと思ったのはいつ?」 渡辺被告: 「11月中です」 裁判長: 「ロープの購入は10月30日となっています。いつの時点でロープを買って殺そうと考えたのか?」 渡辺被告: 「ロープを買いに店に行く直前くらいだったと思います」 裁判長: 「何がきっかけでロープを買いに行こうと思ったんでしょうか?」 渡辺被告: 「はっきりとは思い出せません」 裁判長: 「妻を殺そうと思ったのはいつだったんですか?」 渡辺被告: 「ぼんやりと殺そうと思ったのでよく覚えていません」 裁判長: 「それまで考えていなかったのになぜ急にロープを買って殺害しようと思ったんですか?」 渡辺被告: 「私が2021年の10月に交通事故を起こしたあと妻に『自分がもし死んでいたらどうしていたか?』と聞いたときに、妻が『家を売って実家に帰る』と言われたのがすごくショックですごく腹が立ちました」 裁判長: 「その時に殺意を抱いたんですか?」 渡辺被告: 「殺してやろうかなと思いました。はっきりとは覚えていないが、きっかけとなったと思います。あいまいな部分もありますが」 少し考えながらも、まっすぐに裁判長の問いに答えていた渡辺被告だが、言葉に詰まる場面もみられた。
“殺害”考えた時期問われるも…
裁判長: 「塩化カリウムを殺害に使わないと思った理由はなんですか?」 渡辺被告: 「注射針を使えば注射痕や体内のカリウムの値が異常な数値を示すと思ったからです」 裁判長: 「それは病院から塩化カリウムを持ち出す時にはそのように思っていたんですか?」 渡辺被告: 「その時は思っていません」 裁判長: 「いつ考えたんですか?」 渡辺被告: 「はっきりとは覚えていません」 裁判長: 「注射痕が残るからこの殺害方法はダメだと、なぜこのように考えたのでしょうか?」 渡辺被告: 「塩化カリウムを使えば、自分の行為がばれて逮捕されると思ったからです」 裁判長: 「それはもともと考えていたのですか?いつから?」 渡辺被告: 「塩化カリウムを持ち出すときです」 裁判長: 「その時には殺害を考えていたのでしょうか?」 渡辺被告: 「明確には考えていませんでした」 裁判長: 「でも塩化カリウムはダメだと思うくらいには殺意はあったんですよね?」 渡辺被告: 「その時にはっきりあったとは言えません」 裁判長: 「妻を殺害すると考えた時というのが記憶にないのでしょうか?」 渡辺被告: 「何か大きな出来事があって殺意を抱いたとかではないので。漫然といなければいいのにと考えていました」 裁判長: 「それは殺害してでも?」 渡辺被告: 「そこまでではありません」 裁判長: 「ではなぜ『塩化カリウムではダメだ』と思ったんですか?」 渡辺被告: 「分かりません」 裁判長: 「殺害するという決意はそこではなかったのでしょうか」 渡辺被告: 「その時点ではなかったと思います」 裁判長: 「ではもっと前から殺害考えていたということですか?」 渡辺被告: 「いいえ、塩化カリウムを持ち出したもっと後です」 裁判長: 「ではなぜ塩化カリウムを持ち出すときに『これでは殺害はダメだ』と考えたのでしょうか?」 渡辺被告: 「・・・」 裁判長: 「あなたの記憶を喚起してください」 渡辺被告: 「・・・」 殺意を抱いた時点については、あいまいな答えを続けた渡辺被告。その後も小林裁判長から「睡眠薬入りの飲料を飲んだ妻が事故を起こしてしまうのではないかなどの認識がなかったのか」などと問われるも「急に意識を失うことはないと思っていたし、家にいるときはそうした症状が見られなかったから」などと答えている。
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