箱根駅伝「メガホン芸」秘話も 芸人・代走みつくにの生き方
本番直前の思いつき?箱根駅伝スタッフネタ誕生秘話
結婚後も様々な芸を磨いては披露してきたが、テレビ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」内のコーナー「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~」のオーディションを受け合格。「箱根駅伝予選会にて、本選出場ラインスレスレを発表する関東学連のスタッフ」ネタを披露し、一躍脚光をあびた。 「実はオーディションの時、ほんまにネタに困ってまして。オーディション会場やった旧カンテレ(旧関西テレビ本社)へ行くまでの間、たまたま、深夜のテレビで見た箱根駅伝のシーンを思い出したんです」。ちょうど思いついたのは、会場とは目と鼻の先だったが、思いついたとたん、あわてて少し離れた家電量販店へ「メガホン」を買いに走った。 後に合格し、本番で披露したところ、とんねるずの石橋貴明から「メガホン芸」を絶賛され、第15回では準優勝にも輝き、その後も家電量販店店員などを披露し、同コーナーには、たびたび出演している。
ケーブルテレビで人気博した「なりきり!歴史探訪!」
大阪を中心としたケーブルテレビ各局でも数々のレギュラーを抱え、街で声をかけられることが多くなった。特に「なりきり!歴史探訪!」という番組では、代走自身が様々な街で、歴史の教科書に載らないような歴史的な人物になりきり、その生き方をひも解くという内容が反響を呼び、約4年半にわたって放送された。 「歴史人物になりきって、その人をたどるんで。その歴史上の人物は必ずしも有名な人ではないんですよ。それで、朝集合して台本を渡されて、その人になりきってました」と当時を振り返る。そして、番組の最後には、その人物の墓前で、なりきったままその人物を語るという「難しさ」もあったが、各地域で歴史を研究している人たちが、夢中でいろいろ話してくれる姿は、かなりうれしかったという。 また、ある日、プライベートで居酒屋にいたら、見知らぬ男性に「代走みつくにか。なりきり!歴史探訪!ええがな。あれ娘に見せたいんで、DVD化してくれへんか」と話しかけて来てくれたりもしたため「ほんまにありがたいお仕事でした」と笑顔で話す。