ガンバ大阪の宇佐美貴史　撮影：中地拓也

　大阪ダービーで歴史的な勝利を収めたガンバ大阪。その試合で披露した、ポゼッション場面が大きな話題になっている。 ■【動画】「ボール保持型チームの理想」「美しい」と話題の、G大阪のパス17本つないでのポゼッション映像■ 　ダニエル・ポヤトス監督が率いて今年で2年目となるG大阪。スペイン・バルセロナ出身の指揮官が率いて初めて迎えた昨年はJ1で16位と苦戦。新たなサッカーを求める中で、なかなか結果がついてこなかった。 　今季はそこから上積みを見せている。ここまで12試合を終えて5勝3分4敗と勝ち越しに成功。昨年の9勝7分18敗と比べると格段の結果となっている。そして、結果だけでなく内容でもファンの心を掴む場面が見られる。セレッソ大阪との試合での、後半22分過ぎの場面がそれだ。 　Jリーグはその場面を「思わず見入ってしまう分厚い攻撃　いなして、剥がして、仕掛けて、セカンドボールも回収!」と題して公開した。2分40秒にわたるその動画において、ガンバ大阪は最終ラインから相手ペナルティエリアまで攻め込む様子が収録されている。その間、つないだパスは17本。相手選手をうまくいなしながら、そしてうまくずらしながら、パスをつなぐ。シュートまで持って行くことはできなかったものの、流れるようなプレーが続く。

■「美しいまであるポゼッションサッカー」

　この映像に対し、賞賛の声が止まらない。 「美しいまであるポゼッションサッカー」 「これがいわゆる巨大ロンドってやつですね」 「これは魅入ってしまう。ワクワクしか無かった」 「このシーン現地でめちゃくちゃ興奮したな、、」 「ボール保持型チームの理想　ポヤトスが目指してるサッカーはこれなんだろうな」 　一方で、「その人のサッカー観が分かりそうな動画」の声もあったように、「逆にこの流れで1本もシュート打ってないの怖いわ」「ウチにはできないけど、こんなに手数かけんでも点は獲れる」などの声も見られた。 　ポゼッションを志向する人もいれば、いかに素早くゴールに迫るかを求める人もいる。さまざまな声が出るのは当然だが、ボールをつなごうとしてもつなぐことができないチームが多いのも事実。その中で、やはり、この一連は驚くべき人が多いはずだ。 　この試合でガンバ大阪が決めたのは1点ではあるが、大阪ダービーという熾烈なマッチで勝利した事実は大きい。今後、ポゼッションをさらに向上させ、そして、大量得点を奪って見せ、すべての声を賞賛に変えて見せる。