あす「斎王まつり」 斎王群行は昼と夜 三重・明和さいくう平安の杜周辺
天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」が伊勢へと旅立つ群行を再現した「斎王まつり」(同実行委員会主催)があす6月1日、三重県多気郡明和町斎宮のさいくう平安の杜(もり)周辺で開かれる。今年は8年ぶりに群行のコースがリニューアルされ、参宮街道での群行が復活する。 まつりでは、午後1時から斎王の森で禊(みそぎ)の儀などを行い、群行が出発。参宮街道に出て斎王に縁のある竹神社前を平安装束に身を包んだ出演者が練り歩く。メイン会場の平安の杜では同2時45分ごろから斎王(いつき)の舞保存会が「斎王の舞」を舞い、一行を出迎える。 特設ステージでは、同3時半ごろから太鼓や吹奏楽、ダンスなどさまざまなパフォーマンスが披露され、とりを三重高のダンス部が務める。場内や周辺には斎王市やいつきのみやMARKETが開かれ、キッチンカーなど120店以上が並ぶ予定。 今年の斎王役は、伊勢市出身の東京大学2年・三田空来さん(20)、女別当役を山中唯亜さん(20)=大淀、子供斎王を河合未琴さん(10)=愛知県稲沢市=が務める。夜の群行もコースを一新し、幻想的な夜の群行の後に花火が打ち上がりフィナーレを迎える。
斎宮歴博で関連イベント 1日は午後8時まで開館
同まつりに合わせて、竹川の斎宮歴史博物館(川口晃館長)では同日、開館時間を3時間延長し午後8時閉館とし、関連イベントを開催する。 また同1、2の両日限定で、天皇皇后両陛下の娘・愛子さまが今年3月に同館を訪れた際にご覧になった式子(しょくし)内親王と斎宮女御・徽子(よしこ)女王が描かれた資料「時代不同歌合絵巻断簡」も特別展示される。 イベントはいずれも事前申し込み不要で、先着120人。春季企画展の観覧券(一般300円、大学生240円、高校生以下無料)が必要。 開催するイベントは次の通り。 ▶午前10時半、午後3時半=開館35周年記念春季企画展「源氏物語と斎宮―王朝のきらめき 光る君の栄華―」の展示解説会 ▶午前11時~=かわせみ座の斎王かみしばい「ながこひめの源氏物語」の上演 ▶午後3時半~5時=文筆家の千種清美さんとFM三重アナウンサー清田のぞみさんによるトークイベント「清田のぞみと学ぼう! 源氏物語と斎宮~キヨンセの光源氏は誰‼~」