棚橋弘至、来年1・4東京ドームでEVILと一騎打ち決定…26年1・4へ引退ロード開幕
新日本プロレスの社長レスラー・棚橋弘至(47)が23日、記者会見を開き、引退を正式に発表した。14日に両国国技館で開催された「KING OF PRO―WRESTLING 2024」で、デビュー25周年記念試合の6人タッグに勝利した後に、2026年1月4日の東京ドーム大会をゴールに「あと1年2か月、全力で走ります」と宣言した。21日(現地時間20日)には新日本の英ロンドン大会「Royal Quest 4」に出場しSTRONGタッグ王座に挑戦するなど引退ロードをスタートさせた。 【写真】棚橋弘至、リング上で引退表明 両国大会で行われた「棚橋弘至デビュー25周年記念試合」で棚橋は、エル・ファンタズモ、海野翔太と組んで金丸義信、高橋裕二郎、“キング・オブ・ダークネス”EVILの「HOT(ハウス・オブ・トーチャー)」と対戦した。凶器を使った悪の連係技に苦しんだが、高橋へスリングブレイドからハイフライフローをたたき込み勝利を飾った。 勝利のリングで棚橋はマイクを持ち「あっという間の25年がたちました。これもひとえに皆さんが熱い声援、時々ブーイングを送ってくれたおかげと思っています。ありがとうございました」と感謝。続けて「多くのみなさまの前でいつまでも戦っていたい。戦っていたい思いはありますが」と絶句し「棚橋のゴールを決めました。2026年1月4日…あと1年2か月あります」と引退試合を再来年の1・4東京ドーム大会に定め、「あと1年2か月、全力で走ります」と宣言した。 10月シリーズを終えると、英国遠征に旅立った。現地時間20日のロンドン大会(クリスタル・パレス国立スポーツセンター)で、石井智宏と組んで、シェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルス組の持つSTRONG無差別級タッグ王座に挑戦したが、石井がシェインのスーパー・タンクバスターに沈み、奪取ならず。23日の会見には、EVILが乱入し、来年1・4東京ドームでの一騎打ちが決定した。 両国大会のバックステージで棚橋は「翔太たち若い世代に大いに期待している。でも、まだ俺にも余力があるならば最後まで全力で走りきって…『疲れた』って言わない俺が引退するその日のコメントで初めて『疲れた』って言おうかな」とほほ笑んだ。そして「それまでは疲れない棚橋弘至。全力の棚橋弘至。社長でもレスラーでも100%で新日本プロレスのファンに楽しんでもらうから期待してください」と約束した。(福留 崇広) 〇…14日の両国大会では、「G1クライマックス」覇者のザック・セイバーJr.(37)が、内藤哲也(42)を破ってIWGP世界ヘビー級王座を初奪取した。24分41秒、変型ザックドライバーで勝利したザックは「ザックの時代を始めよう」と宣言し国技館のファンと喜びを分かち合った。21日(現地時間20日)のロンドン大会では、25分34秒、クラーキーキャットでSANADA(36)を下し、初防衛に成功した。 ◆棚橋 弘至(たなはし・ひろし)1976年11月13日、岐阜・大垣市出身。99年に立命大を卒業し、新日本プロレスに入門。同年10月10日、後楽園ホールでの真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。2006年7月17日にIWGPヘビー級王座決定トーナメントを制してから同王座は通算8度戴冠し、12年には最多記録となる11回連続防衛に成功。真夏の最強戦士決定戦「G1クライマックス」は07、15、18年に優勝。23年12月にアントニオ猪木さん、坂口征二氏、藤波辰爾に続く史上4人目の選手兼社長に就任。181センチ、101キロ。
報知新聞社