ロータス 新型軽量スポーツカー、2027年発売へ バッジは飾りじゃない
エリーゼ後継EV、価格設定を重視
英国の自動車メーカーであるロータスは、スポーツカーのエリーゼの後継となる新型EVを2027年に投入する。英国価格は約7万5000ポンド(約1390万円)からと予想されている。 【写真】ロータスの伝統受け継ぐ最後の純エンジン車【ロータス・エミーラを写真でじっくり見る】 (22枚) 新型EVは2シーターのスポーツカーで、「タイプ135」というコードネームで呼ばれる。ロータスの本拠地である英国で開発・生産される予定で、ラインナップに欠かせない存在だという。 タイプ135は、大型SUVのエレトレ、セダンのエメヤ、DセグメントSUVのタイプ134に続き、事業計画「Vision80」で投入する4車種のEVの最後のモデルだ。 ロータス・グループのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるマイク・ジョンストン氏は、タイプ135の目標価格を達成することが「鍵」だと語った。 「目標価格の達成は大きな一歩というわけではありませんが、数多くの新技術が導入されます。これはエンジニアリングの課題であり、ロータスが到達すべき場所なのです。そのため、わたし達は価格をそのレベルで達成できるよう、鋭意努力する必要があります」
ロータスのバッジは飾りじゃない
タイプ135は年間販売台数1万~1万5000台を目指しているが、これに対してエレトレは5万台、タイプ134は9万台と、比較的少量生産となる。それでもブランドにとって重要なモデルであることに変わりはないとジョンストン氏は言う。 「わたし達は “ブルズアイ” と呼んでいます。(ブランドの)中心にあるのは常に軽量スポーツカーです。それが、スポーティな特徴を持つ他モデルを作るための信頼性につながるのです」 「エレトレがエリーゼのようなフィーリングになるなどと言うつもりはありません。しかし、軽量感があり、ハンドリングはSUVの中では最高だと思います」 「また、2シーター・スポーツカーでなければなりません。そうでなければ、ロータスのバッジをつけただけのブランドになってしまう。スポーツカーはロータスの未来にとって不可欠なものなのです」 ロータスは以前、ルノー・グループの高性能車ブランドであるアルピーヌと共同で電動スポーツカー専用プラットフォームを開発していたが、昨年提携が解消された。それぞれ独自に開発を進めることになるが、タイプ135の開発は遅れていないという。