【伊原春樹コラム】“足”で勝利を呼び込める広島 レベルの高い走塁を見せる“代走の切り札”羽月隆太郎
7月4日の阪神戦、8回二死満塁で石井が暴投。三走・羽月がホームをに生還し、広島が勝ち越した[写真=井沢雄一郎]
【伊原春樹の野球の真髄】 広島の戦いから目が離せない。先週は7月4日の阪神戦(マツダ広島)に注目した。3連敗で迎えた一戦、2位・阪神にも2ゲーム差に迫られている中、新井貴浩監督がどのような采配を振るうか気になったのだ。 新井監督は積極的に仕掛けた。ランナーが出るとエンドランを敢行。試合後のコメントでは「昨日、一昨日とすごく流れが悪い中で、相手が村上(村上頌樹)投手だったので。こちらも、ある程度むちゃくちゃやらないといけないと思っていた」と語っていたが、チームに勢いを与えたいと考えたのだろう。その積極采配が実を結んだのは8回だった。 3対3の同点で先頭の小園海斗が右前打で出塁。ここで代走として送られたのが羽月隆太郎だった。2019年、神村学園高からドラフト7位で入団。身長167cmの小兵だが、昨年はセ・リーグ4位の14盗塁をマーク。うち、11盗塁が代走で決めたもので、足のスペシャリストとしての地位を確立した・・・
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週刊ベースボール