【取手競輪】鈴木玄人が番手回りに気合十分「自分からお願いして回らせてもらいます」
取手競輪F1「サテライト鹿島杯」は22日、2日目を開催し準決勝が行われた。12Rを1着でクリアした鈴木玄人(28=東京)は、決勝でラインの有望株・山口多聞(23=埼玉)との初連係が実現した。 関東4車の番手回りという責任ある位置を任された。決勝の関東勢は山口―鈴木の埼京両者に長島大介ー雨谷一樹の栃木コンビがドッキングする形で結束。鈴木が引き締まった表情で経緯を明かした。 「自分からお願いする形で番手を回らせてもらいます。栃木の先輩2人からも『(山口と)埼京で並んだら』と言っていただきました。ラインが機能するようにしっかり走ろうと思います」。 準決は身上の強気な攻めにセンスをミックスさせた持ち味全開の走りで大本命の新田祐大に先着した。「新田さんはしんどい中で仕掛けている。自分はうまく追っていけただけ」と前置きしつつも「自分と新田さんが狙う位置はたぶん同じ。並走になってズルズル下げるような競走はしない」と厳しい位置取りに意識を置いて臨み、結果に結び付けた。シリーズリーダーを撃破した自信は大きい。 前回玉野(広島記念)でG3初の決勝進出。その流れを今節につなげ、S級初優勝のチャンスまで手繰り寄せた。次節には地元の立川記念(1月4日~)が控える。「自分はまだまだ優勝するような選手じゃ…」と控えめに結んだが、車券的には今の鈴木には魅力しかない。地元の晴れ舞台へ、でっかい弾みがつくかもしれない。
東スポWEB