元DeNA倉本、9年ぶりに社会人の大舞台 で「2安打&魂のヘッスラ」の活躍!<社会人日本選手権>
<第48回社会人野球日本選手権大会:信越硬式野球クラブ5-2日本新薬>◇10日◇1回戦◇京セラドーム大阪 【一覧】2023年度の主な社会人野球新入団選手 昨年までDeNAでプレーしていた日本新薬の倉本 寿彦内野手(横浜高出身)が、古巣で9年ぶりに日本選手権に出場。2番二塁でスタメン出場すると、4打数2安打と結果を残し、守備でも再三の好守を見せた。 倉本らしさが発揮されたのが、2対2の同点で迎えた3回の第2打席。一塁方向にセーフティーバントを決めると、ヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った。 「ああいう形でも出塁できる。若い選手も多いし、出たから強く振るとか、大きいのを打ちたいとか、そういう野球じゃなくて、チームとして勝つために何をするべきかということを僕は選択しただけ。みんなに響いてくれたらいいなとは思います」 プロの世界を8年経験した32歳は技量だけでなく、若手のお手本としてもチームに好影響をもたらしていると松村聡監督は評価する。 「彼なりに1年間よくチームを引っ張ってくれた。野球に対する姿勢であるとか、うちは若い選手が多いので、その辺は見ているんじゃないかと思います」 倉本と二遊間を組み、今年のドラフト候補に挙げられていた2年目の武田 登生内野手(中央学院出身)も「上の人がああいう姿勢を見せるとチームも乗っていくので、若手でどんどん引っ張っていけるようにやっていきたいです」と倉本のヘッドスライディングに刺激を受けていた。 しかし、倉本の奮闘もむなしくチームは初戦敗退。「個人個人がレベルアップしないといけない。その自覚さえあれば、もっと上に行けると思います。全国に出たから良いというチームではなくて、全国に出て勝つためにどうしたら良いかというチームに変わっていってほしいと思います」と後輩たちに奮起を促していた。 新たな舞台で躍動を続ける倉本と、それに刺激を受けて成長する選手たち。来年の日本新薬は楽しみなチームになりそうだ。