獲得を後悔? プレミアリーグで大苦戦する新戦力(9)目玉補強もまだ沈黙…。救世主だったはずが
2024/25シーズンのプレミアリーグ開幕から約1ヶ月半が経過した。早くもチームに欠かせない戦力となっている新加入選手がいる一方で、新天地で自らの定位置を掴むことや苦しいパフォーマンスに終わっている選手もいる。今回は、プレミアリーグで苦戦する新戦力を紹介する(データは2024年10月7日現在)。
MF:マヌエル・ウガルテ(マンチェスター・ユナイテッド) 生年月日:2001年4月11日 今季リーグ成績:3試合0得点0アシスト マンチェスター・ユナイテッドは第7節終了時点で14位と苦しんでいる。このまま低調なパフォーマンスが続くのであれば、エリック・テン・ハフ監督のチームは今後残留争いに巻き込まれる可能性もある。 そんな絶不調のチームに救世主のごとく迎えられたのがマヌエル・ウガルテだった。32歳のカゼミーロが年齢による衰えか、コンディション不良なのか明確な原因は明らかではないが、開幕からパフォーマンスが芳しくなく、中盤でのボール奪取能力が持ち味であるこのウルグアイ代表MFにはその代役として期待されていた。 ところが10月の代表ウィーク直前の2試合は、テン・ハフ監督が積極的にターンオーバーをしている状況にも関わらず、FCポルト戦とアストン・ヴィラ戦の両試合で出番なしに終わった。このことからも指揮官からの信頼を得ることができていないのが現状だ。 プレミアリーグで初先発となったトッテナムとの第6節では、チーム全体のパフォーマンスが最悪だったこともあるが、ウガルテ自身のパフォーマンスも物足りなかった。 テン・ハフ監督のチームは中盤の選手の個人技によるプレス回避が求められているが、カゼミーロと同じく、ビルドアップを得意としている選手ではない。そのため彼のところから局面を打開することが難しく、ボール非保持の場面でも後手に回るタックルが多かった。 パリ・サンジェルマンとの交渉が長引いてしまったことで、マンチェスター・ユナイテッド加入が8月30日と、移籍市場最終盤になってしまったことも新天地での適応に苦戦している理由の一つだろう。5000万ユーロ(約80億円)の大金で獲得しただけに、何としても戦力に組み込みたいところだ。
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