JR木次線「あめつち」今季終了 4月から運行、1800人利用 平均乗車率は7割「今季は順調」
JR西日本の観光列車「あめつち」が11日、木次線で今季最後の運行をした。木次線への乗り入れを開始した4月以降、約1800人が利用し、平均乗車率は約7割だった。最終日は、停車駅で地元の園児や行政関係者らが横断幕を掲げたり、手を振ったりして乗客をもてなした。 【写真】木次線あめつち、今季終了 乗客を出迎える様子
山陰線を走る2両編成のあめつち(定員59人)は、4月7日に米子-出雲横田駅(島根県奥出雲町横田)での運行を開始した。年30日間、日曜と月曜に1日1往復する計画で、今季実際に1往復したのは23日間、部分運休2日間、運休5日間だった。 米子駅発の列車が宍道駅で木次線に乗り入れて木次駅(雲南市木次町里方)に到着すると、ホームで地元の斐伊こども園の園児約20人と市職員らが小旗を振って出迎えた。出雲横田駅でも横田幼児園の園児約30人が「ようこそ よこたへ」と書いた手作りの横断幕を掲げ、ダンスを披露した。 広島県から孫と訪れた男性(72)は「おもてなしがうれしかった。出雲そばを食べて帰りたい」と話した。 JR西は来季も運行する方向で調整しており、近く決定する。官民で組織する木次線観光誘客プロジェクトチームのメンバーで、雲南市産業観光部の高橋司次長は「今季は順調だった。あめつちという観光資源を生かし、今後も県外客の誘致に力を入れたい」と手応えを口にした。