松本城の庭園、本格的な冬に備え ボタンを雪から守る「冬囲い」
松本市の国宝松本城の本丸庭園で1日、寒さや雪から樹木を守る恒例の「冬囲い」があった。地元有志でつくる「松本古城会」の会員たちが、わらを束ねた「わらぼっち」をボタンの木にかぶせ、本格的な冬の訪れに備えた。 【写真】花や竜、合戦絵巻…冬の松本城に華やかな光 プロジェクションマッピング
暖かな陽気の中、かっぽう着姿の同会婦人部の23人が、天守近くにあるボタン約50本に次々とわらぼっちをかぶせていった。婦人部長の多湖佳子さん(77)は芽を傷つけないように丁寧に作業したといい、「来年、きれいな花が咲くように気持ちを込めました」。
この日、黒門前や庭園内のアカマツなどには、造園業者が円すい形に縄を張って雪の重みから木を守る「雪つり」を施した。冬囲いや雪つりは来年3月15日までの予定。