ヴァンズとアディダス。ストリートにルーツを持つ名作スニーカーと相思相愛なパンツはどれ?
世に星の数ほどあるスニーカーの中でも、我々の靴棚に常備されているであろうヴァンズ「オーセンティック」とアディダス「ガゼル」。 ▶︎すべての写真を見る ストリートなルーツを持つこの2足と“相思相愛”なパンツで、スポカジを楽しもう!
あえて“着崩す”ための“正統”な選択肢として
「オーセンティック」の誕生は1966年。ヴァンズがカリフォルニア州アナハイムに創業した年だ。 初代モデルは「#44」という名のデッキシューズで、波待ちの間にスケートボードを楽しむサーファーたちに愛されたというルーツを持つ。 では、そんな横ノリカルチャーの中心地で生まれたスニーカーをオーシャンズ世代なら今どんなパンツと組み合わせるといいか。答えは、センタークリースの入ったスラックスだ。
ショーン・ステューシーよろしく、共地のジャケットを揃えたセットアップなんて小粋である。お洒落のルールを知るからこそ、“着崩し”としての「オーセンティック」が生きてくる。 エレガントな装いに鮮やかなレッドも最高にクールだと思うのだ。
音楽に熱狂した愛すべき“ガッツレー”派へ
つま先のT字形デザイン「T-トウ」にラバーソールを備えたアディダス オリジナルスの「ガゼル」。 この名作を今でも愛用する大人の多くは、かつて90年代のブリットポップなどのミュージックカルチャーに心酔したはずで、ギャラガー兄弟やジャミロクワイのジェイ・ケイに憧れたのではないだろうか。 そして“ガッツレー”というドイツ語読みにこだわって呼んでいる。
1966年に登場し、英国ストリートを経由して海を渡って我々の足元にやってきたスニーカーは、同じストリート育ちのワークパンツがよく似合う。 ミュージシャン風というわけじゃないが、インチアップしつつ裾をカットオフすれば新鮮な気持ちで、またこいつと付き合っていけるはず。 オクダタカユキ=ディレクション・アートワーク 星川洋嗣(Monster Smith)=写真 荒木大輔=スタイリング 小林雄美=ヘアメイク 安部 毅=文
OCEANS