【高校サッカー】福井・丸岡 “絶対王者”が延長に及ぶ激闘を制し大会6連覇達成
102回目となる全国高校サッカー選手権大会。福井県大会の決勝は11月5日に行われました。6連覇を狙う丸岡と、16年ぶり2度目の全国出場を目指す福井商業の県立高校同士の戦いは、延長にもつれ込む大熱戦となりました。決勝戦を振り返ります。 【画像】左:主将の山田健太選手/右:先制点、決勝ゴールを決めた小関晴人選手 ◇ ◇ ◇ 福井県では絶対王者の丸岡高校は6年連続34回目の全国を目指し、2度目の全国を目指す福井商業高校と決勝で対戦。決勝のカードとしては3年ぶりで、平成以降のこのカードの決勝では、いずれも丸岡が全国へとコマを進めています。 丸岡は前線からプレスをかけ素早くボールを奪い、すぐに前へと運ぶ"縦に速いサッカー"が持ち味。準決勝までの勝ち上がりは3試合で23得点無失点と、他を寄せ付けない強さを見せてきました。 一方の福井商業は、準々決勝・準決勝ともに延長とPKを制し、粘り強く"一体感"を重視するチームです。 そんな両校が相まみえた決勝戦、試合は前半37分に動きます。丸岡は安嶋琉生選手(2年)の左サイドからのパスを受けた渡辺祥気選手(3年)が落ち着いてゴール右に流し込んで先制。1対0で前半を折り返します。 対する福井商業は後半6分の反撃。谷口櫂我選手(2年)が右サイドからふわりと浮かせたクロスを、逆サイドから走りこんだエースの大谷仁人選手(3年)が右足で合わせ同点に追いつきます。 1対1のまま前後半80分を終え延長戦に突入。その前半開始直後のプレー。ロングパスに反応した丸岡の寺坂樹大選手(2年)がペナルティエリア内でボールをコントロールし、上げたクロスに西村心選手(2年)が頭で合わせて勝ち越し。寺坂、西村の両選手は途中交代で入った2年生。小阪康弘監督の采配が見事に決まり、次世代の選手が躍動した丸岡が2対1で全国行きを決めました。 今夏の全国高校総体では、初戦で尚志(福島)相手に1対7と大敗を喫した丸岡。小阪監督は「夏に大敗しているので、福井県27校の代表として1つでも多く勝ち切りたい」と語り、勝ち越しゴールを決めた西村選手も「夏の借りを返せるように頑張りたい」と意気込みました。 全国高校サッカー選手権大会は12月28日に開幕し、福井代表の丸岡の1回戦は29日に佐賀東(佐賀)と対戦します。 (取材・文:高校サッカー選手権民放43社/福井放送)