新NISAの利用率4割に迫る、つみたて投資枠での毎月の平均積立額は「60,689円」と高い傾向【オカネコ調べ】
400Fが運営する家計診断・相談サービス「オカネコ」は、「新NISAの利用意向」に関する調査結果を発表した。オカネコのユーザー1,594人がアンケートに回答している。 NISA(Nippon Individual Savings Account、ニーサ)は個人投資家のための税制優遇制度。株式・投資信託の利益に税金がかからないのが特徴。これまでのNISAでは口座開設期間が定められていたが、2024年以降の「新NISA」では、口座開設期間が恒久化され、いつでも口座開設が可能となる。
制度理解や手続きのハードルが高い? 利用できていない半数が回答
まず「2024年1月から新しいNISA制度が導入されたことを知っていますか?」と全体に聞くと、「知っている」86.6%、「知らない(アンケートで初めて知った)」と13.4%と認知度は高い。ただし「知っている」とした1,380人に内容の理解度を聞くと67.6%が「把握している」とした一方、32.4%が「把握していない」と回答している。
続いて全体に「新NISAを利用していますか?」と聞くと、「利用している」37.8%、「利用を検討している」20.0%、「利用していない」42.2%となり、4割近くがすでに新NISAを始めていた。
「利用している」と回答した602人に「利用の目的(複数回答)」を聞くと、「余剰資金を増やすため」69.9%、「老後の資金を貯めるため」63.5%が特に多い。自由回答では「非課税保有期間が無期限になったから」「制度改正が始めるきっかけになった」など新NISA制度に魅力を感じる声が多く上がった。
新NISAでは、つみたて投資枠の年間非課税投資枠が40万円(月3.3万円)から120万円(月10万円)に拡大した。そこで、利用している602人に「毎月の積立金額」を聞くと、「9万円以上~10万円未満」36.5%が最多で、毎月の積立平均額は「60,689円」と算出され、投資額が大幅アップしているようすがうかがえる。