西鉄の株主総会、貝塚線の混雑やバス利用客の減少など課題指摘…会社側「抜本的な解決に至らず」
株主総会集中日となった27日、九州・山口の主要企業も各地で総会を開いた。目立った混乱はなかったものの、出席した株主からは各企業で課題になっている事業について質問が集中した。 【グラフ】みんなの銀行は黒字化が遅れている
西日本鉄道が福岡市で開いた総会には、昨年を11人上回る239人の株主が出席した。10人が質問し、貝塚線の混雑率の高さや、福岡市地下鉄七隈線の延伸に伴うバス利用客の減少など、課題を指摘した。会社側は「コストや乗務員確保の点から課題が残り、抜本的な解決には至っていない」などと回答したという。
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)の総会では、2021年の開業以来、赤字が続く傘下のスマートフォン専用銀行「みんなの銀行」の今後の展望について質問があった。
この日は山口FGや沖縄電力など、山口、沖縄県に本社を置く企業でも株主総会が開かれ、いずれも会社側が提案した人事議案などが可決された。