勝率第1位投手賞と最多勝利投手賞を受賞した巨人菅野（中央）（撮影・滝沢徹郎）

＜NPB AWARDS 2024 supported by　リポビタンD＞◇26日 　巨人菅野智之投手（35）が20年以来4年ぶり3度目の最優秀選手賞（MVP）を受賞した。今季は15勝3敗で完全復活を印象づけた。 　「おそらく、去年の今ごろは、菅野がMVPとると思っている人は誰もいなかったんじゃないかと思いますけど、自分自身、絶対やれるんだという、まだまだやれるんだということを信じて昨年のオフからトレーニングだったり、自分自身を見つめ直す時間に費やしてきた」と話した。 　復活の要因については「僕1人の力じゃなくて、いろんな人が携わってくれて、今回のこの場にいられると思っている。感謝という簡単な言葉では表せないほど、周りの方に支えられてこういう場にいられているんだなとあらためて今日感じています」と頭を下げた。 　昨季の4勝から最多勝（15勝）最高勝率（8割3分3厘）ベストナイン、ゴールデングラブ賞、小林とのバッテリー賞を含めて“6冠”に返り咲いた。今オフは海外FA権を行使してのメジャー挑戦を表明。「舞台は変わりますが、ここからまたチャレンジできるということに感謝して、選手としても人としても成長していきたい」と見据えた。 　▼菅野が14、20年に次いで3度目のMVP受賞。MVPの受賞回数は王（巨人）の9度が最多で、3度以上は昨年の山本（オリックス）に次いで10人目。投手で3度は山田（阪急）と山本に並ぶ3人目の最多回数となった。菅野は35歳。セ・リーグの投手では56年別所（巨人）の34歳を上回る最年長となった。