センバツ32校が決定!主力7人故障の天理は「近畿を制する者は甲子園を制す」の高校野球新格言を守れるのか?
また今大会から1週間で1人500球以内と投手の球数制限が導入されるが、その対策にも抜かりがない。 「スコアブックを見てみると、球数制限に該当するようなケースはなかった。そういう意味では戦い方を変えなくていいのかなと思いますが、雨で日程が詰まったときに頭を悩ますかもしれませんね。近畿大会では5人の投手を入れましたが、投げたのは3人。球数制限となるので5人にするのか、4人になるのか。野手の負担を考えながらメンバーを決めていかなくてはいけません」 近畿王者として迎える今大会。優勝候補の本命としての期待の大きさは承知している。昨年の大会は東邦が頂点に立ったが、何しろ、ここ10年で近畿勢の優勝は5回。そのうち実に3回までもが近畿勢同士で決勝を戦っている。「近畿を制する者は甲子園を制す」の高校野球新格言が生まれているのも納得である。 「昨年秋のことは、いい意味で自信にしていいと思いますが、新たなスタートラインに立っている。むしろ、県大会3位から勝ち上がったことで周りのチームの闘争心に火を付けている。研究もされるでしょう。こちらとしては挑戦者として向かって行きたい。キーマンは1番の下林。期待しています」 思えば、近畿大会の快進撃は下林の先頭弾から始まった。 天理が春のセンバツに嵐を呼ぶか。頂点に立てば小南浩史と、ロッテへドラフト3位で入団した長崎伸一の2投手を擁してセンバツを制した1997年以来の快挙となる。