<春風と共に>選手紹介/15 天理・堀内太陽内野手/智弁学園・錦織拓馬内野手 /奈良
◇50メートル6秒00、俊足生かす 天理・堀内太陽内野手(1年) 中学時代に陸上部との両立で養った50メートル6秒00の俊足はチーム随一だ。2019年秋の県大会初戦・西の京戦では、六回裏に代走として出場。期待通りの盗塁を決め、コールド勝ちにつなげた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 中学時代のシニアチームの先輩で、17年夏に天理の主将を務めていた城下力也選手に憧れて入部した。直接の面識は無かったが、入学直前に監督を通じて「頑張れよ」と声を掛けてもらったことが励みになっている。 19年秋の明治神宮大会目前に一時、登録メンバーから外れた。「天理で一番悔しかった経験」。それからは俊足を生かした打撃を心がけ、内野安打狙いの練習を重ねる。「与えられた仕事をしっかりと果たして全国制覇に貢献したい」 ◇基礎重視守備力アップ 智弁学園・錦織拓馬内野手(2年) 「守っていて安心だと周囲から思われる選手になりたい」。二塁手として守備の精度を上げるため、球を正面で受け、正面に投げ、足を使うという基礎練習を大切にする。常に胸に刻んでいるのは「ノックよりもキャッチボールが大事」という小坂将商監督の言葉だ。 入学してから寮生活で、奈良市内に住む父親が毎月2~3回、冷凍食品や牛乳などを冷蔵庫に補充しに来てくれる。2019年夏の甲子園はアルプスから応援だった。センバツではグラウンドに立ち「自分の姿を両親に見てもらいたい」。 趣味は読書。サッカー日本代表の選手が書いた本や、日本人大リーガーについて書かれた本などを読み、一流の選手の考え方を参考にしているという。