JR豊後竹田駅の開業100周年を祝う 児童が一日駅長に、記念式典や出店にぎわう
大分県竹田市会々のJR豊後竹田駅の開業100周年を記念した行事が19日、同駅などで開かれた。各種イベントや出店で会場は大にぎわい。市民の暮らしと観光振興を支えてきた拠点の「百寿」に、地域はお祝いムードに包まれた。 同駅は1924年10月15日に開業。28年には大分、熊本両県を結ぶ豊肥線が全線開通した。駅からは落門の滝(国登録記念物)が見える。大分鉄道ファン倶楽部の山田哲也副会長によると、51年から列車の発着時に同市ゆかりの音楽家滝廉太郎の「荒城の月」などが流れるようになった。 一方でたびたび災害に見舞われた。2012年の大分県豪雨や16年の熊本・大分地震では鉄路が一時寸断。そのたびに復旧してきた。 この日は駅近くにステージが用意された。しらゆり幼稚園児の和太鼓演奏の後、式典が開幕。実行委員会を代表して土居昌弘市長が「うれしいことも悲しいことも駅と共に刻まれている」、久野和代JR九州大分支社長は「人口減の中で鉄道は厳しい環境にある。多くの人に利用してもらえるよう努める」と述べた。 一日駅長に任命された城原小4年吉野悠生さん(10)と白丹小1年川越大翔さん(6)がホームで特急「あそぼーい!」に出発の号令。「開業200年に向けて出発進行」のかけ声で、菊地尋樹駅長、土居市長と共にくす玉を割った。