韓流アイドルグループに新たな火種…ビデオめぐり「事務所vs制作陣」の対立激化
【09月05日 KOREA WAVE】韓国の人気ガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)をめぐり、新たな騒動が起きている。ヒット曲「Ditto」「ETA」などのミュージックビデオ(MV)を演出した映画・広告スタジオ「イルカ誘拐団」代表のシン・ウソク氏が、NewJeansが所属する事務所ADORとのコラボレーションがこれ以上不可能だという立場を明らかにしたためだ。 シン氏は2日、自身のSNSに「ADORの経営陣が交代し、方針に変化があったようだ」と投稿した。それによると、イルカ誘拐団が運営する「バン・ヒス」ユーチューブチャンネルに掲載されたNewJeans関連映像について、ADORから最近、削除要請を受けた。これにより、シン氏側が制作したNewJeansのMVや関連動画がすべて削除され、今後アップロード予定だった映像も公開できなくなったという。 シン氏は「イルカ誘拐団のユーチューブチャンネルはアーカイブ目的で運営している。ファンのために自主的に制作したものでスタジオには利益がない」と強調し、「ADORの方針変更で全ての映像が削除されることになり、今後も公開できなくなった」と訴えた。 そのうえで「NewJeansとの共同プロジェクトが進行中だったが、それも続けられなくなった」と明かしたうえ「数カ月間、夜を徹して作業してきたスタッフや期待してくれたファンに申し訳ない」と述べた。 これに対し、ADORは3日、公式アカウントで、イルカ誘拐団が投稿した「ETA」MVのディレクターズカットについて「広告主との意見の相違があった部分を含む作品であり、広告主との協議なしに無断で掲載された」との認識を示し、「NewJeansのMVやこれに関連するすべての作品の著作権は、ADORとイルカ誘拐団の契約上、ADORに帰属しているため、『ETA』MVやディレクターズカットを含む作品はADORの公式チャンネルに掲載されるべきだ」と主張した。 加えて、イルカ誘拐団に要請したのは、問題映像の掲載中止であり、「バン・ヒス」チャンネルなど、NewJeansに関するすべての映像の削除・アップ中止を求めたものではないという。ADORは「自社のチャンネル運営方針は変わっていない」としたうえで、シン氏について「虚偽事実を流布している」と遺憾の意を表明した。 このADORのコメントに対し、シン氏は3日、改めて反論し、ディレクターズカットのアップについて「当時、制作のために集まった3社は、イルカ誘拐団のチャンネルで公開することに同意した。ADORの経営陣は虚偽の主張をしている」と批判した。 ADORは8月27日の取締役会で人事管理専門家のキム・ジュヨン氏を新代表に選任し、組織の安定化と内部整備を担当させると発表していた。代表を退任したミン・ヒジン氏はプロデューサーとしての役割を維持するが、代表を解任されたことに関しては「不当な決定」と反発している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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