「あのクズ」鳴海唯、演じるさや美に共感「玉森(裕太)さんが本当にまぶしい」
TBS系では、奈緒主演の火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜午後10:00)を放送中。今作は、完全オリジナルで描かれる“クズきゅん♡ボクシングラブコメディー”だ。 恋もボクシングも本気で向き合う主人公・佐藤ほこ美(奈緒)は、真面目で真っすぐな性格の29歳。結婚式当日に彼氏に逃げられ、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森裕太/Kis-My-Ft2)に出会う。それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と、自分を変えるためにボクシングを始めるストーリーだ。 今回は、ほこ美の妹で、自由奔放な性格のさや美役を演じる鳴海唯にインタビュー。第5話に向けての見どころや役についての思いを聞いた。 ――まず、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。 「この歳で母親役を任せていただけることが光栄ですごく感謝しています。それと同時に、私がママに見えるのか不安もありました。でも、娘の美々役を演じる磯村アメリちゃんが、クランクインの時から私のことをママと呼んでくれて、関係性を作りにきてくれたのですぐに打ち解けることができました。また、私的に友達のようなママがいいなと思ったので、アメリちゃんとお話しをする時は、子ども扱いせずに1人の人間としてしゃべることを意識しています。そうすることで、自然と親子に見えてくるのかなと思っています」 ――ご自身の役どころについて、どういった人物だと捉えていますか? 「さや美は、主人公のほこ美とは正反対の性格で、恋愛においてはクズ男に数々引っかかってきました。その経験値みたいなものから、お姉ちゃんを助けることもあり、破天荒に見えるようで割としっかり者なのかなと。また、シングルマザーで8歳になる娘がいるので、子供に対する愛情深さみたいなものは、人一倍持っていると感じています」
――さや美を演じる上で意識している部分はありますか? 「現役ギャルではなく元ギャルなので、そこのあんばいが難しく、監督と最初のキャラクター作りとしてルックスからまずたくさん話し合いました。昔やんちゃをしていた時の名残を髪のインナーカラーで表しています」 ――お芝居で意識されているところはありますか? 「私が思うギャルは、“小さいことは気にしない、曲がったことは嫌い”という、やんちゃに見えて実は心(しん)が通っているイメージなので、そのマインドを一番大事にしながらお芝居しています。あとは、リアクションが大きかったり。海里と会った時の反応は、特にばかっぽくて面白いです(笑)」 ――さや美を演じていて、共感できたところを教えてください。 「明るいところや家族思いなところはすごく共感できました。さや美は、その日起きたことを寝たらどうにかなるだろうと思って生きているタイプですが、人の気持ちを誰よりも考えていて、案外気にしいなんじゃないかなと感じています。そこは自分のパーソナルな部分と近いです」 ――現場の雰囲気についてもお聞かせください。 「クランクインが、第1話でお母さん(明美/斉藤由貴)とさや美がそれぞれクズ男に振られて泣いているところを、ほこ美が助けるシーンでした。そのお芝居の段取りを見た岡本(伸吾)監督が、『あ! もうこれでいける!』と言ってくださって、私たちも意図的では全然なかったのですが、監督的にすごく家族に見えたと。そのひと言で『大丈夫かもしれない!』と自信になりました。家族というものを意識的に作ろうともせず、3人と美々が集まると自然にそういう空気になって、いいシーンがたくさん撮れています」