MISAMO、アルバムに込めた“自分を認める大切さ” 10年後の未来を語る
10年後も「MISAMOはMISAMOであってほしい」 3人が考える未来
■10年後も「MISAMOはMISAMOであってほしい」 3人が考える未来 ーーTWICEのお話も伺っていきましょう。TWICEは10月20日にデビュー9周年を迎えましたが、9年は早かったですか? SANA:怖いくらいあっという間でした。いろいろな曲で活動をして、気がつけば9周年という感じです。 ーーTWICEとしては今夏、海外女性アーティスト初の日産スタジアムのライブを経験。MISAMOもこのアルバムでドームツアー『MISAMO JAPAN DOME TOUR 2024 “HAUTE COUTURE”』を行います。ビッグアーティストと言われるようになった今、ご自身のなかにある信念、アーティストとしての軸を貫き続けるための秘訣は何だと思われますか。 MOMO:やはり、ファンの皆さんに支えられている部分が大きいですね。TWICE全体を好きでいてくれるONCE(TWICEファンの呼称)に支えてきてもらったと感じています。 MINA:MOMOちゃんが「Identity」の話で言った、“自然体”というのも軸になっていると思います。体裁を取り繕っていたら、こんなに長いあいだ続けてこれなかったはず。でも、「自然体でいい」と思わせてくれたのもファンの方々なので、ONCEのおかげで私たちの軸ができたんだと思います。 SANA:うん、ONCEの皆さんのおかげは大きいですね。私はあと、J.Y. Parkさんの言葉も心に残っています。「アーティストは自分のしたいものや意見がはっきりある方がいい」と言われたときに、「ちゃんと意見していいんだ」と嬉しくなりました。アーティスト活動をしていく上では自分のなかにこだわりがないと、やっぱり自分で納得のいくものにならないんですよね。 ーー今回のMISAMOのアルバムは3人がこだわっていろいろな意見を出したとおっしゃっていましたが、TWICEで活動するときもみんなで意見を出し合うのでしょうか。 SANA:意見はすごく出し合いますが、TWICEはメンバーが9人なので、基本は多数決。先に5人決まったら、そこでもう終了なんです。でもそれで、TWICEはチームのバランスが保たれているんじゃないかな。MISAMOは3人なので、全員が意見しないといけなくて(笑)。 ーーMISAMOの3人で意見が割れることはあるのですか? SANA:たまにあります。 MOMO:そんなときは、それぞれ自分の意見を言い合います。 MINA:でも「絶対これがいい!」と押すのではなく……。 SANA:「それを選んだ理由はこうこうこうで」とプレゼンすると、「確かに。それもそうだね」と合意する感じです。 ーー3人は付き合いも長いし、分かり合えることも多いんでしょうね。MISAMOでの活動であらためて3人の絆を感じたことはありますか。 SANA:TWICEメンバーももちろんそうですが、特にMISAMOで3人一緒にいると、すごく落ち着くというのはありますね。どんな姿でいてもいい、楽だなと思える関係というか。 MOMO:頼れる部分もあるので、いい感じにバランスが取れている気がします。 ーー先ほどMINAさんが頼りになるというお話もありましたが、3人でいるときの役割というのはあるのですか。 MINA:明確にはなくて……。 SANA:全体的に、バランスが取れていますね。例えば振り付けが思い出せなかったら、MINAちゃんが振り付けや立ち位置を覚えていて、この振り付けはどうやったらもっとカッコよくなるかなとなったら、MOMOちゃんが頼りになる。 MINA:そしてSANAちゃんは、私たちが言いたいけれど上手く言えないときに、ちゃんと言葉でまとめてしっかり伝えてくれる。 SANA:お互いに頼っています(笑)。 ーー2025年は、TWICE10周年です。この先の10年はどうなっていると思いますか。 SANA:TWICEというチームがあったからこそ、今の私もMISAMOもいる。だから、10年先のTWICEもTWICEであってほしいし、MISAMOもMISAMOであってほしいですね。 MOMO:TWICEもMISAMOも、幸せな日々を過ごせていればいいな。 MINA:私は10年前、今の姿を想像できていなかったので、10年後も新しくてワクワクすることがたくさんあればいいなと思います。 ーー10年後は30代に。個人的に、20代のうちにやっておきたいことはありますか。 MOMO:メイクが上手になりたいですね。セルフメイクで空港に行って、あとから写真を見ると「なんかいつもと違う」と思ってしまう(笑)。だから、自分でも上手くできたらいいな……と。 MINA:私は、資格を取りたいですね。水がすごく好きなので、ずっとフリーダイビングをしたいと思っているんです。 SANA:私は海外留学にいつか行ってみたいなあ。 ーー何を勉強したいのですか。 SANA:日本で育って、成人する前に韓国に来て、海外の文化や語学から学ぶことが本当に多かった。そういう経験を通して、今の私があると思うんです。身をもって感じているからこそ、ほかの国……、今度は英語圏の国でまた新しいことを学びながら感じたかったんです。 ーー人生の先輩から言うと、30代がいちばん楽しいですよ! MINA:20代を頑張った人が、きっと30代を楽しく過ごせるんでしょうね。 SANA:30代を楽しめるように、残りの20代を頑張ります!
坂本ゆかり